ご挨拶
昨年の春、運動不足解消のためにウォーキングを始めました。はじめはきつかった坂道も楽に登れるようになり、体力の向上を実感していました。でも晩秋に風邪をひいたことをきっかけに、冬の間中断してしまいました。
今年も桜の花が咲く頃に再び歩き始めましたが、体力はすっかり元に戻っていて、坂道ではまた息切れがする有り様でした。夏を過ぎた頃からようやく昨年並みのペースで歩けるようになりました。
今年はなんとか体力を維持したまま冬を乗り切りたいと思っていました。しかし11月に入ると、朝起きる時に大変な労力を要するようになってきました。夏には目覚まし時計が鳴るのを待たず、5時台にはすっきりと目が覚めていたのですが、最近はいくら早寝を心がけても朝は身体が動かなくて、目覚ましに何度も起こされてしまいます。やっと布団から出ても、雲が多いとか風向きが悪いとか些細な事を言い訳にしてサボることもしばしばです。
朝起きの辛さは、もちろん寒くて布団から出にくいせいもありますが、日の出が遅くなって気温が下がったことに身体が反応するせいなのです。身体が冬モードに変化するわけで、今みたいに冷暖房完備の近代化された生活を送るようになる前の何万年もの間、人間が自然環境の変化に合わせて生きてきたことの名残りなのです。
365日同じようなペースで繰り返される現代社会では、季節に合わせた身体やこころの有り様を忘れてしまいがちです。夏にできていたことを冬にできないからといって自己嫌悪に陥ってしまいがちですが、でも本来、秋から冬にかけてはエネルギーを貯めてゆっくり過ごす季節なのですから、夏と同じように頑張らなくても良いのです。
なんて自分に言い訳しながら、ほぼ毎日続けてきたウォーキングを週3日ぐらいに減らして、とりあえず冬至まで続けてみたいと思います。
院長 片山郁子 ℡0859-32-9555